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ダース・ベイダーVSシャア・アズナブル魅力的な悪の条件とは!? [芸能・エンタメニュース]

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こんにちはyn_gdbです。

今日はスターウォーズエピソード7公開にともない魅力的な悪役について書きます。

スターウォーズ.png 

 

 二人の悪役


20世紀の1977年と1979年。この時期にアメリカと日本で、それぞれに人を惹きつけ、後世に大きな影響を与える悪役が相次いで誕生しました。

1977年の映画「スター・ウォーズ」に登場したダース・ベイダーと、1979年に放映された「機動戦士ガンダム」のシャア・アズナブル。魅力的な、あまりにも魅力的な2人の悪役(ヴィラン)です。 

スターウォーズ.png 起動戦士ガンダム.jpg

奇しくも、二人とも「仮面の男」。そして2つの名を持ち、生来より後に名乗った名で知られ、恐れられたというところでも共通しています。

ベイダー.jpgシャア・アズナブル.jpg

 ダース・ベイダー

ダース・ベイダーは、アメリカSF映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する架空の人物。このシリーズにおける、代表的なアンチヒーローでもある。

日本語字幕の名前の表記は当初「ダース・ベイダー」であったが、近年は「ダース・ヴェイダー」が使われている。この他にも「ダース・ベーダー」という表記も一部で見られる。

ダース・ベイダー.jpg 

 

かつてジェダイだった時の名前はアナキン・スカイウォーカー

その人生は、正にジェダイの予言にある「フォースにバランスをもたらす者」を体現した者であった。なお、『スター・ウォーズ』シリーズでジェダイおよびシスの中でも(単純な戦闘能力に限って)最強のフォースの持ち主とされるのは、ジョージ・ルーカスの発言ではサイボーグになる直前の五体満足な(ただし厳密には、この時点ですでに生身の右手を失ってはいるが)状態の彼であるとのことである。

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ジェダイ時代にアナキンは、愛する者を守りたいという純粋な願望と若さ故の激情から、ジェダイの掟を何度となく破ってしまう。特に、妻パドメ・アミダラが死の運命にあるという予知夢を見た後は、妻を救う力を得たいと願うあまりにシスの暗黒卿ダース・シディアス(パルパティーン/後の銀河帝国皇帝)の甘言に屈し、ジェダイマスターメイス・ウィンドゥの殺害に手を貸してしまい、引き返す道を絶たれた状態でシスの暗黒卿へと転向して「ダース・ベイダー」という名前を与えられた。その直後、秩序を取り戻すという名目でコマンダー・アポー[1]率いるクローン・トルーパー第501大隊を指揮してジェダイ聖堂を襲撃し、そこにいた子供を含む全てのジェダイを虐殺、さらにパルパティーンの命により辺境の惑星ムスタファー独立星系連合の幹部達も抹殺した。

ダウンロード.jpgアナキン・ダースベイダー.jpg

完全に後戻りできなくったアナキンは、この時点で目的が「妻を救う」から「銀河を支配し自分たちの障壁を排除する」と言うものになっており、彼の身を気遣ってムスタファーを訪れたパドメ・アミダラに、シディアスを倒し、自分と共に銀河を支配し思うがままに生きようと誘う。しかし彼女が暗黒面に魅了され様変わりしてしまった彼を否定し、彼の誘惑を拒絶したこと、さらに(彼女の意図したものではないとはいえ)その場にオビ=ワン・ケノービを連れて来ていたため、オビ=ワンに自分を殺させに来たという誤解により、彼は非力なパドメにフォースグリップを行使し、昏倒させてしまう。そしてかつての師に怒りの矛先を向けて戦いを挑む。暗黒面の力を得たが、このときのアナキンは冷静さを欠いており、熟練したオビ=ワンの戦法に思うままに攻撃できず、地の利を得たことで挑発をしたオビ=ワンの誘いにのってしまい、攻撃に移る一瞬の隙を突かれ、オビ=ワンのライトセーバーで左腕と両足を切り落とされ敗北。暗黒面に堕ちたかつての弟子を哀れむオビ=ワンに、彼はもはや憎しみしか抱いていなかった。溶岩の熱で服が発火して全身に火傷を負い、自然呼吸も不可能な体となってしまった。

危機を察して駆けつけたシディアスにより救出され、サイボーグ化手術を施されて一命は取り留めたものの、シディアスが期待していた、自身やヨーダをも超えるほどの可能性を秘めたフォースの潜在能力は、戦傷と火傷により生身の肉体の大半が失われたため、そのすべてを開花させることはできなくなってしまう。しかし、この体験で虚無感を抱くようになり、物事に対する興味をなくしたことで、アナキンとして抱くことが多かった執着や迷いがなくなり、皮肉にも隙の無い性格となった[2]。また肉体的に不完全になったとはいえ、それを差し引いても以前と変わらぬ実力を保っており、他の騎士の追随を許さぬほどである。そのため皇帝も新たな弟子を取ることもなく自身の右腕として利用し、生き残ったジェダイや銀河帝国の抵抗勢力に脅威を与えることとなる。 



 

 シャア・アズナブル

シャア・アズナブルは、『ガンダムシリーズ』のうち、アニメ機動戦士ガンダム』にはじまる宇宙世紀を舞台にした作品に登場する、架空の人物。本名はキャスバル・レム・ダイクン担当声優池田秀一

宇宙世紀0059年、ジオン共和国創始者、ジオン・ズム・ダイクントア・ダイクンの子として生まれる。セイラ・マス(本名:アルテイシア・ソム・ダイクン)は実妹。

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ザビ家からの逃亡生活 

宇宙世紀0069年、ジオン・ズム・ダイクンの死後、ザビ家による迫害を受け地球に逃れる。この頃は、父ジオンのよき理解者であったジンバ・ラルの庇護の下、南欧のマス家に養子入り(あるいは、ジンバがマス家の名を購入して改名)し、エドワゥ・マスEdwow Mass)を名乗る。記録上、父のジオンは病死とされているが、実際はデギン・ソド・ザビらによる暗殺と見ており(父がデギンを暗殺者として名指ししようとした動作を、後継者に指名したように装ったとジンバ・ラルやシャア(およびセイラ)は考えている)、ザビ家への復讐を誓う。

エドワゥ・マスの名はテレビシリーズ放映当時には設定されておらず、小説版で初めて登場した。また今のところ、以後の映像作品にも使われていない。

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、宇宙世紀0057年の生まれとされ、デギンが学部長を務めるムンゾ大学の時計台にて誕生。ジオン・ズム・ダイクン急死、サスロ・ザビ暗殺などの政変により、サイド3(本作では当初「ムンゾ自治共和国」と称していた)に居場所を失ったキャスバルとアルテイシアの兄妹は、ランバ・ラルクラウレ・ハモンらの手引きでジンバ・ラルと共に地球へ亡命する。しかし母のアストライア・トア・ダイクンとは生き別れとなってしまう。マス家の当主、テアボロ・マスの元に養子入りするが、ジンバが独断でクーデターを謀ったためにキシリア・ザビの刺客に襲われジンバは死亡、テアボロも重傷を負う。彼らの窮状を見かねたシュウ・ヤシマ(ミライ・ヤシマの父)の提案で、彼が所有するサイド5のテキサスコロニーへ移住することとなる。

なお、この頃のキャスバルの愛慕の対象は、神憑りな政治的扇動者である父ジオンではなく、彼とその命を狙う(と教えられた)ザビ家によって薄幸な人生をたどる母アストライアであり、彼女が最終的に報われぬ死を迎えたことでキャスバルはザビ家への憎悪を強めた、と安彦は解釈している。後に見いだしたララァ・スンを愛したことも、彼女の中に母の面影を見たためであるとする。

富野由悠季が直接手がけた作品では、両親への思慕は極めて希薄である。本来彼の存在意義とも言える父親の敵討ちはガルマの謀殺以降は影を潜めていた。 


 

 

 素顔を見せない2人

ダース・ベイダーは恐怖で銀河を支配した銀河皇帝の右腕的存在。ご存じ黒いマスクとボディスーツに身を包み、胸に生命維持機構のパネルをきらめかせているという、奇怪な姿の怪人です。過去に負った熱傷のために自発呼吸もままならず「コーホー」という人工呼吸音を常に響かせていました。フォースの暗黒面の力を得て、個人としても絶大な武力を持ち、パイロットとしても優秀。ただ、初期には一介の軍人として、帝国の高等官には下に見られている描写がありましたが、エピソードが進むにつれ権力を掌握し、冷酷な司令官として帝国の武力と恐怖を象徴する人物となります。

ダース・ベイダー.jpg 

シャア・アズナブルは、独立戦争を起こしたジオン公国の軍人でした。しかし、広く知られているように、その正体は宇宙植民者たちの思想的リーダーだったジオン・ズム・ダイクンの遺児。父がザビ家によって暗殺されたと信じる彼は、過去を隠し仮面で顔を覆い、公国軍に潜入していたのでした。士官学校を優秀な成績で卒業した彼は、戦場でも華々しい戦果をあげ、若干20歳にして少佐に昇進。公国軍のエースパイロット「赤い彗星」として畏怖される存在となる。軍もそうした彼に専用機を与え、その赤い機体は通常の3倍もの機動性能を発揮したといいます。

赤い彗星.jpg 

ダース・ベイダーの場合は、1999年から公開された新3部作によって、サーガ全体が、あふれるほどの才能を持って生まれ、すべてを手に入れるはずだった彼の、転落と帰還の物語であったことが明らかになりました。

 一方のシャア・アズナブルも、続編「機動戦士Zガンダム」(1987)にさらに名前を変えて登場し、映画「逆襲のシャア」(1989)ではついに総帥として地球圏に対して反乱を起こす。 

 あまりに人間的な共通点

そしてもうひとつ、彼らには大きな共通点がありました。それは人間的な側面。銀河の秩序の護持者、ジェダイの中でも最強に至る力を秘めた若者として輝かしい未来を見ていたアナキン・スカイウォーカーが、フォースの暗黒面に飲まれ、シスの暗黒卿、ダース・ベイダーへと転落したのは禁断の恋のためでした。

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 中世の騎士団を思わせる禁欲的なジェダイの間では「執着を生む」として、現代の某アイドル集団なみに恋愛は禁止。しかし、ナブーの王女パドメ・アミダラを慕う彼は、ほぼ抑制ゼロでした。それどころかアナキンは「無償の愛はジェダイの基本精神。つまり恋愛は奨励されているんだ」と独自理論を展開していたものです。

 ま、年上のパドメのほうも、政争のまっただ中で彼を湖へと連れていき、背中が丸出しの衣装で現れたりしていたので、アナキンが年上美女の魅力に抗えなかったのも「若さゆえの過ち」と言えるかもしれませんが、この秘密の恋が結局は彼の命取りとなり、運命は文字通り暗転します。

 そしてシャアですが、彼も私的な問題を、いわば、こじらせています。一年戦争の当時、彼は、宇宙環境に適応した人類「ニュータイプ」として高い素質を持つ少女、ララァ・スンを見い出す。それは彼女を戦場に送ることにもなったのですが、ララァは自らの意志で「大佐(昇進していた)を守っていきたい」と感じていました。シャアもその思いに応え、出撃を待つ軍艦の中で、ふたりはキスを交わしています。

 後に続編「機動戦士Zガンダム」のグリプス戦役の時代になると軍事勢力も国軍よりも非国家組織が主導権を握るようになり「好きな異性に会いたい」と思えば私的にモビルスーツを運用して飛んでいくこともわりあい普通になりましたが、この時代はまだそこまでオープンではない。シャアとララァの関係は、部下たちも気を使ったことでしょう。

 

しかしシャアは結局、戦場でララァを失い、後に「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ」という、有名なセリフを吐くことになります。聞かされたアムロもよほど驚いたらしく「お母さん? ララァが…!? うわっ!」と正直に反応していました。

 両者とも、人間的な、あまりにも人間的な面があった。これが彼らをして「ラスボス」にはさせなかった重大な特質です。 

 ごく普通の青年だった

 銀河皇帝パルパティーンであれば、自身の目的のためなら、恋愛感情などという私的な欲望は一顧だにしなかったことでしょう。事実ギレン・ザビは、父親でさえもおのれの障害となるのであれば、ゲルドルバ照準で焼き殺しています。

 アナキン・スカイウォーカーも、シャア・アズナブルことキャスバル・レム・ダイクンも、あらゆる才能を持っていた。個人的な武芸にも達し、人格も優れている。血統的にも、本人自身としても、カリスマ性まで備えていました。しかしただひとつだけ、ないものがあった。それは巨大な野望。

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 「君のために世界を失っても、世界のために君を捨てることはしない」というのはジョージ・ゴードン・バイロンの詩ですが、アナキンは世界よりも恋人パドメを幸福にすることができたら、それでよかった節があります。しかし皮肉にも彼は逆に、パドメを失って、銀河帝国のNo.2となる。息子ルークに対して「2人で銀河を支配しよう」と誘いましたが、それが本気であったかどうか。彼は部下には冷酷でしたが、その権力に驕る描写は見られませんでした。

 シャアに至っては、自身が戦争の英雄として偶像視されることを常に「道化だ」と自嘲していました。

 彼らはパルパティーンやギレンのような、ボスキャラに要求される巨大な野望だけは持っていないという点において、ごく普通の青年だったのです。彼らの弱さを見る時、このことを念頭に置く必要があると思います。

 実は誰も、そうした生身の彼らを見ようとはしなかった。才能にあふれた彼らにもごく普通の若者の欲望と悩みがあることを、気がつくことさえありませんでした。

 アナキンは崩れたフォースのバランスを修正する「選ばれし子」としてジェダイの修行を受けることになる。ヨーダをはじめジェダイの指導者たちは、アナキンの「運命」ばかりに目を向け、あまりにも生身の彼の感情を理解しようとはしなかった。アナキンはエピソード2「クローンの攻撃」で、よき友、よき兄、よき師であるオビ=ワン・ケノービでさえ、「本当の自分を理解しようとしない」と叫んでいます(もともとヨーダたちジェダイ・マスターには、超潔癖集団にありがちな「自分たちはそうした。そうできない人たちのことが理解しづらい」という傾向が見受けられます)。

 シャアもまた前半生では、彼個人としての欲望に生きるよりも「ザビ家への復讐」を優先して叩きこまれ、短い後半生では「民衆のカリスマ」であることを求められます。

 しかしララァは、生身の男としての彼を受け入れ、その弱さをしてむしろ愛しいと感じてくれた。あの仮面の男が素直に「私はララァの指示に従おう」と言ったのはこの時期だけです。

 誰ひとり生身の彼を見ようとはしなかった。彼に生身があることさえ、気がつかれもしなかった。そんな人生においてララァとの邂逅は甘美な記憶であり、歳を重ねるにつれ「あのような出会いはもはや生涯で二度とない」という思いが募ったことでしょう。「逆襲のシャア」における彼の「母」という発言は「ありのままの彼を受け止めてくれる唯一の存在」という意味だったのだと思います。

 もっともその割にはララァに対して「しかし私は、お前の才能を愛しているだけだ」と冷たいことも言っていましたが、あれはララァへの、一種の甘えであったような気がします。甘えというと、反乱時の副官ナナイ・ミゲルの膝に甘えたりしていましたが、あちらはどうも代償を払って得る「プレイ」の匂いがしました。


 誰もが仮面をかぶる時代に
「やるべきこと」「やりたいこと」そして「やれること」。この3つの極で引き裂かれる苦悩。それが彼らをして共感される悪たらしめた要素でしたが、後の娯楽作品は彼らの苦悩を見習い、むしろ主人公側にアンチヒーローを持ってきたり、「主人公がとにかく悩んで、なかなか戦わない」といった作品が生まれてくるようになりました。ダース・ベイダーとシャア・アズナブルは、その偉大な先駆者だったと思います。

 現代では人間関係もある意味で洗練され「キャラ」を演じることで、直接ぶつかることがないようにする技術も、ふつうに使われるようになってきました。それにSNSが普及し、サムネイルと簡単な自己紹介文で自己を演出していく営みを、誰もが行うようになってきてもいます。この世界では常に自己演出がつきまとう。「自然体な俺」をアピールすることもまた、それが演出という枝にからみとられる世界です。

 つまり誰もが仮面をかぶる時代。それゆえにこれからもまた、新たなる仮面の悪役たちが現れてくることでしょう。




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